時代の証言者 中村吉右衛門 13



読売新聞朝刊に連載の「時代の証言者」

歌舞伎俳優 中村吉右衛門の第「13」回(5月27日付)は、『刺激的だった菊五郎劇団』



海老蔵(現團十郎)、菊之助(現菊五郎)、辰之助(初代)という人気若手が活躍していた時期だけに、松竹へ帰りやすかった。3人との仕事で、中村吉右衛門の名も認知されて行ったのではないか。



 『同年代だから競争心も起きますし、今まで若手がいない中で出ていたので、とても刺激になって。私が育った吉右衛門劇団とは全く雰囲気の違う菊五郎劇団に飛び込んだ。楽屋から何からすべてが違う。どちらかというと、吉右衛門劇団は楽屋内も静かなんですよ。



 『菊五郎劇団は何でもかんでもにぎやか。随分違うなと思いました。時代物と世話物のような違いですね。菊五郎劇団は常にパーティーのような雰囲気と思いましたね。そこにおじゃますると、私はまるでダンスパーティーの壁の花のような状態です。

芝居の話が自由に飛び交っていて、演技の勉強になった。



二代目尾上松録は、にぎやかなひとで、いろいろな話をしてくれ、芸の話もにぎやかだった。『型なども、目の前でやってくださる。勉強になりました。おじさんの明るさは私にはないから、それは吸収できませんでしたけれど。

「土蜘蛛」から「傾城反魂香」「大森彦七」など数々を教わった。直接教わらないことも、『「お前の親父はこうやっていたが、おれはこうしている。二代目(左団次)さんは、こうやっていたそうだ」などと話してくれる。



娯楽は、テレビの時代に入り、歌舞伎俳優のテレビ出演も相次いでいた。大河ドラマ第一弾の「花の生涯」(63年)に二代目松緑が、「源義経」(66年)には尾上菊之助(現菊五郎)が主演。69年には、吉右衛門が「ながい坂」(NET、現テレビ朝日)に、実父八代目幸四郎も「鬼平犯科帳」(同)に主演。また、72年には、吉右衛門にとって初のテレビ現代劇となる「いま炎のとき」(TBS)に出演した。







・・・手もとにあるテレビ時代劇関係の本をひもとくと、吉右衛門のテレビ出演は子役時代からある。

小学生(萬之助)時代に兄、妹といっしょに、まだ生放送だった「忠臣蔵の人々」で、揃って内蔵助の子供役を演じた(兄が主税)。その後も、58年には兄の染五郎との「大助捕物帖」(日本テレビ)に、66年には舞台でもヒットしたという「さぶ」(フジテレビ)をやはり兄弟で。69年には「ながい坂」の他にも「右門捕物帳」(日本テレビ)に主演している。

「右門捕物帳」や、父幸四郎の「鬼平犯科帳」は、東宝時代のこととて、東宝が制作である。



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